みきけいこのフォトーク!

写真と、日々のあれやこれやのよしなしごと

写真語り

記憶の小道、愛の行方(仮題)

普段の納品はデータでしかしないのだけれど、先日これまで撮影したものをまとめてプリントしてみたら。 データとプリントでは全く味わいが違う、という当たり前のことを痛感させられて…これをこれまで撮った人たちに届けたい気持ちになったのだ。 もちろんご…

子供の撮影とは、待ち続けること

延々と砂場でドングリを埋めることに夢中になる2人、全く顔を上げる気配がない…。 必死で話しかけても顔を上げてくれることはほぼなく、 それどころか「お姉さんのドングリはありません」 という残念なお知らせを告げられるという。 そうか、ないのか…。 (…

子供の撮影とは、自由さを見守ること

こういう時の女の子の愛らしさは、何とも言えないものがある。 双子ちゃんながら、その性格は異なるようで。彼女の方は走り回るよりも歌と踊りが好きなようだ。 歌いながら身体を動かす姿はしなやかで。一緒に踊りだしたくなる気持ちを押さえつつ、シャッタ…

子供の撮影とは、走り回ること

小さなお子さんの撮影は、もう本当にこれだと思う。 とにかく走る、走り回っている。後ろから追いかけても、顔は写らない。だからとにかく走って走って回り込むのが、カメラマンの仕事だ。 (一部抜粋)************* 詳細はこちらから、どうぞ!↓↓↓↓↓ note.…

撮影のお手伝いをした時の話

大体「出来ない出来ない、無理だ不安だ…」と言っていては、いつまで経っても出来るようにはならない。 だから「出来るかも…」と思うならば「やります!」と宣言して、必要な知識を身につけて実際に出来るようになってしまえばいいのだ。 (一部抜粋)*******…

写真の持つ力を、信じている

生まれて初めての海外旅行で、この興奮と感動は きっと絶対に忘れないと思った。 だから友達が5台も6台も写ルンですを持って行く中で、 自分が持って行ったのはたったの1台。 写真なんかよりもこの目で見て、 この身体で感じることが大切だ。 これだけのイン…

来てみんさい、広島へ 9 <福山はバラの街>

ただ鑑賞するだけならば、こちらの咲き誇る姿の方が圧倒的に目を楽しませてくれるし美しいと感じるだろう。 でも…撮る、というのは全く別のことだ。 被写体としてであれば、自分にとってはどちらも等しく美しい。写真を撮る、というのはどこか自分の心の動き…

わたしとカメラ

カメラとの出会いは遅い方だったと思う。22歳の時、大学生最後の1年でわたしとカメラは出会った。 それまでは写真を撮るということに対して、特に興味も無かったように思う。 研修で生まれて始めていった海外でも、半月近くを過ごすというのにたった1台の写…

写真の話、イルミネーションと子供

「自然光でのナチュラルな空気感での撮影を」がコンセプトな上に、腕力がなく機動性を確保したいのでストロボなどの機材は導入していない。 それどころかメインカメラは5Dを使用しているので内蔵フラッシュさえ付いていない状態だ。 この装備で!ちょろちょ…

わたしが見た、あなたの世界は

出張撮影、というのは。誰かの人生のある瞬間だけ、ひょいっとお邪魔させていただくお仕事だ。 だから自分の子供もいないというのに。卒園式やら入学式の参列経験があったり、七五三のご祈祷を体験したりしている。 (一部抜粋)************* 詳細はこちら…

ソール・ライターの、目を借りて

自画自賛のような台詞だけれど… 自分の写真というのは基本的に「自分好み」の塊のようなもので、好きで満たされている。 撮り手と鑑賞者が同一人物であればこそ、鑑賞時にその視点に入り込むことも容易い。だからこそ、飽きず眺められる。 それが全くの他人…

作業としての撮影は…

自分の撮影ではない、他人の撮影を見られるということに。ちょっぴりワクワクしたものだけれど… あれ、思ってたよりずっと"作業"だった。 仕事の効率を求めるなら、相手と向き合うことは必要ない。条件さえ揃えば、そこにいるのが誰だろうと同じ。人に合わせ…

写真は、"好き"の写し鏡

もう何年も何年も。花を貰うたびに(買わなきゃ…)と思いつつ、グラスや小洒落た空き瓶で代用してた花瓶。ついに買ったおかげで、テンションが爆上がりして。どうにも浮かれた記事に仕上がりました。* * * * *生まれて初めて、MY花瓶を手に入れた。自分…

気になる、ストリートフォト問題

ストリートフォト、いいよね。見るぶんにはね、見るぶんには格好良いし素敵だって思う。彼女の言う「確かにあなたの写真はカッコ良く撮れているし、こういうジャンルの写真があるのもわかる。」、まさにそれ。でも自分がそんな風に、全然知らない誰かのエゴ…

「写真のあなたが見せる顔」

うちに依頼が来るお客さんは、モデルさんなどではなく。むしろ「写真は撮られ慣れてなくて…」という方が、圧倒的多数で。そんな普通の方達だからこそ、些細な変化を一緒に作り出していく事に余計にワクワクするのかもしれない。 自らの目線で計算尽くされた…

「写真が楽しくなかった頃」

相手に何かを伝えたい、っていう気持ちも無くて。 うわぁ…!っていう、自分のキラキラした想いも無くて。 ただ空っぽの、悪くは無い何か、があるだけだった。 (前後略) ************* 詳細はこちらから、どうぞ! ↓↓↓↓↓ note.mu

Not 桜日和 ~桜と写真とカメラの話~

そういえば昔は、桜の写真を撮る事に あまり興味が持てなかった。 だって誰が撮っても、青空さえあればそれなりに綺麗だし… 桜や紅葉って、いつかどこかで見たような、ありがちな写真になってしまう。 そういう写真って、好きじゃない。 だから桜は撮らなく…

「写真沼に、片足を突っ込んで」

写真って、その入り口に立った時に考えていた以上にずっと…底なし沼みたいな趣味だった。(中略)こうやって自分の出来るところから、少しずつ少しずつ積み重ねて。終わりのない道をゆっくり歩き続ける。どこにたどり着けるのかも、わからないままに。まった…

「ハレの日ではなく、日常こそを」

頬に手を当てている仕草が、いかにも母らしくて。亡くなってまだ半年程度だというのに、懐かしさで胸がいっぱいになった。************* 詳細はこちらから、どうぞ!↓↓↓↓↓ note.mu

「例えば、ジャイアンとのび太のように」

単に面白みのない写真だな、と目が滑っていたものが。 文章という、その人の思考や意図のフィルター通すことによって。 パッと別のものに見えてくる瞬間が好きだ。 自分の目では見えなかったものが、見えてくる。 一瞬にして思考が拓ける、あの感覚。思考の…

「好きなものに自覚的だね」

自分にとっては。 "好き"と"興味がない"はわかりやすくて、それ以上も以下もないフラットな感情。"嫌い"の方がずっと曖昧で流動的で、複雑で。 怒り、悲しみ、むなしさ、恨みや辛み…何度でも引っ張り出しては、こねくり回して、飽きず向き合って。 そんな風…

他人と写真を撮る意味

先日、ひさびさに参加者の立場で。東京から来られた写真家さんのワークショップへ行ってきました。写真と文章をnoteでまとめてみたので、良かったら見てみてください。 note.mu 現在のユルリラムの営業日は<a href="http://yururelam.web.fc2.com/index.html"><span style="color:#CC3399"><u>こちらをクリック!</u></span></a> (HPへ移動します)良かったら…

「母の写真」

1つ、後悔していることがある。それが母が生きている間に、ちゃんと母の写真を撮らなかったこと。 母は写真に撮られるのが好きではなくて。だからメイクしてお洒落して、みんなで集まるような時でもあれば…そんな時なら綺麗に撮ってあげられるから、母も撮ら…

「自分を救うもの」

以前に、プロフェッショナルという番組を見ていたら。漫画家志望の子に編集さんが「体験したことをそのまま描くなら日記と何が違うのか。 過去の自分を救える話って、どういう話だと思う?」って言ってるシーンがあってね。 うちの場合は、その話とは逆で。…

写真と自分、自分と写真

写真って、道具さえあれば誰でも撮れるものではあるけれど。 どのカメラをレンズを使って、どこを何を、いつ、どんな風に切り取るのか? 設定は?光の方向は?画角は?アングルは? とにかく選択の連続で。 知れば知るほどに、知識を深める程に、選択肢は増…